メガネのことやメガネ店のことを、少しでも身近に感じていただきたい。悩みを気軽にご相談いただいて、1人でも多くの方に快適な毎日を送っていただきたい。
そんな想いで、今回は実際の接客の様子を取材させていただきました。
実際にご協力をいただいたお客さまは、外資系企業で総務の仕事をする小山マチ子(仮名:40代女性)さん。
目次
見え方に小さなストレスを感じる瞬間が増えた
小山さんは、40代に入ってから、目の疲れを感じることが増えました。
会議ではいつも一番後ろに座っているけれど、最近どうも前方のスライドの文字がよく見えない…。
それだけではありません。
会社からの帰り道、ふと夜空を見上げると月が重なって見える…。
手元の細かいものを見るのがちょっとキツくなってきた…。
こんなふうに、ものの見え方に小さなストレスを感じる瞬間が増えていることに気づいたのです。
今かけているメガネを作ったのは7〜8年前。これだけ時間が経っていれば、見え方に変化があってもおかしくないかも…。
「見え方が改善するなら、気に入ったフレームは引き続き大切に使って、レンズだけ交換しよう」
そう決めた小山さんは、メガネ店へと足を運びました。
まずは悩みや希望を相談
お店に入って声を掛けてくださったのは、水落さんという女性の店員さん。小山さんが「レンズを交換したいんですが…」と伝えると、カウンターに案内してくださいました。
席に案内されてから改めて、今のメガネは7~8年前に作ったこと、最近見え方が変わって悩みがいくつも出てきたこと、必要ならレンズだけ交換したいことを伝えました。
丁寧に話を聴いてくださる水落さん。親身に対応してくれそうで一安心です。
(水落)
「では、これから機械で目の状態をチェックさせていただきますね。それから、今のメガネでどのような見え方になっているのか確認させていただいて、その後、詳しく目の状態を測定していきます。こちらにどうぞ。」
早速、視力測定が始まるようです。機械の置かれた測定スペースに案内されました。
きめ細かな測定がスタート
まずは、機械で目の状態をチェック。
(水落)
「目の反応を見ることで、このぐらいの近視や乱視があるのではないか、という目安が得られる機械なんです。
この後、文字や記号を細かく見ていただいて、実際の見え方を詳しく測定していきます」
メガネをかけたり外したりしながら、測定は続きます。
(水落)
「視力的にはよく見えていますね」
(小山)
「でも、暗がりで困ることが増えたんです」
(水落)
「人間の目ってファジーなので、その時々で変化するんですよね。私どもとしては、生活や使い勝手、今までのご経験もお伺いしたうえで、【最適な選択をするにはどうしたらいいのか】ということを専門家の立場としてアドバイスしています」
手元が見づらくなった…とも伝えてあったので、近くを見る測定もありました。
他にも、両目のバランスチェックや、利き目チェックなど、さまざまな測定が行われました。メガネ屋さんって、こんなに細かく調べてくれるものなんですね…!
測定結果:「頑張り屋さんの目」!?
そして、たくさんの測定やチェックを行った結果は…?
(水落)
「今かけていらっしゃるメガネは、今の小山さんの目には強すぎると思われます。以前とは目の状態が変わったんですね。今のままでは目に負担がかかりますので、度を弱めていただいたほうが目のためには良いということになります。
近くが見えにくいということですが、今までのメガネでは負担がかかりすぎているので、見えにくいのは当たり前なんです。弱くしていただくと、先ほどよりもかなりラクにご覧いただけるのではないかと思います。」
そして、水落さんからちょっと衝撃の一言が。
(水落)
「小山さま、実は目がかなり頑張り屋さんでして…」
(小山)
目が頑張り屋さん…!?
(水落)
「調節力と言うんですが、目の筋肉がすごく頑張り屋さんで、【計算上はこんなに読めないはず】というところまで無理やり読んでしまっているんですよ。ですから、もう少し楽をしましょう。
遠くを見る場合は、無理せずメガネをかけていただくと、目の負担が小さくなります。近くを見るときは逆です。メガネを外してあげて、目の負担を軽くしましょう。」
※調節力:
目の筋肉(毛様体筋)は、遠くを見るときはリラックスし、近くを見るときは緊張して、ピントを合わせようとします。ピントを合わせる力を「調節力」と呼びます。
出典:http://www.tokaiopt.jp/eyecare/factor/
(小山)
「頑張り屋さんではない目を持っている人もいるんですか?」
(水落)
「はい、頑張っても頑張りきれない人もいますよ」
(小山)
「自分の目が頑張り屋さんかどうかって、自分でも判断できるものなんですか?」
(水落)
「うーん、眉間にしわを寄せて頑張って見ようとする癖がある人は要注意ですが、一度メガネ店で確認したほうがいいと思います。遠くを見るときに頑張るパターンと近くを見るときに頑張るパターン、両方頑張るパターンがありますから。
小山さまの目は近くも遠くも両方頑張っていますので(笑)、もう少し楽をしましょうね」
※あなたの目はどうでしょうか…?頑張り屋さん?そうではない?
測定終了!まだ終わりではありません
さて、すべての測定が終わりましたが、これで終わりではありません。
レンズの度が決まったところで、測定用のメガネをかけて、実際に感覚を確かめてみることに。
(水落)
「これをかけて歩いていただいて、足元の感覚を確かめていただいていいですか?度を落としているので、少し物足りないな…と感じるかもしれません」
(小山)
「あ、でも今までとあまり変わらない感じがします。問題なさそうです」
(水落)
「今までのメガネと感覚が違って、最初の1週間ぐらいは大変だと感じる方もいらっしゃいます。目と私は頑張りたい、でもメガネは頑張るな、という作りですので(笑)。
メガネができあがったら、いきなり外出先でお使いになるよりも、最初はお家の中でテストしていただくと良いと思います」
そして、最初に案内されたカウンターに戻って、今度はレンズ選びです。
(水落)
「お仕事では画面を見ていることが多いですか?紙を見る作業ですか?」
(小山)
「1日中パソコンの画面を見ていることが多いです」
(水落)
「もしお仕事をされる際もメガネをかけていたいのであれば、ブルーライトカット加工を施したレンズをおすすめします。画面のちらつきって目の負担になるんです」
(小山)
「はい、ぜひブルーライトカットのレンズでお願いします」
他にも、眩しさを防ぐために色の入ったレンズ、紫外線をカットしてくれるレンズ、ほこりや花粉がつきにくい帯電防止レンズなど、さまざまなレンズがありました。好みや用途で選べるんですね。
最後に、女性に多い悩みを相談してみた
そして実はもう1つ、気になっていたことがあったのです。
(小山)
「このメガネ、まつげがレンズに当たってしまって気になるんですが…」
(水落)
「鼻当てのないタイプのメガネは、レンズと目の距離が近くなってしまうんですよね。鼻当て部分に貼るシールがありますので、ご紹介しますね」
水落さんが持ってきてくださったのはこちらの商品。
その場でメガネに貼ってくださいました。シリコーン素材の透明なシールです。
(水落)
「こちらはシールタイプですので、汗をかいたり、水洗いしたりするとはがれやすくなります。定期的に交換してくださいね。かけてみていかがですか?」
(小山)
「あ、ぜんぜん違います…!正面から見ても目立たないですね」
小山さんと同じく「まつ毛が当たってしまう」というお悩みをお持ちの女性の方、多いのではないでしょうか?詳しくはこちらの記事をご参照ください。

はたして、「頑張り屋さんの目」は楽になるのか?
この日はここまでで終了。レンズにブルーライト加工を施すため、仕上がりは1週間後になるとのことです。改めて取りにくることになりました。
※特に加工が必要ない場合、レンズの在庫があれば最短1時間~作れるとのことです。
細かく測定をして、日頃の生活のことまで考慮していただいて、自分の目に合うように作られたレンズ。できあがりが楽しみです!
はたして、新しいレンズで「頑張り屋さんの目」は楽になるのでしょうか…?
<後編に続きます、お楽しみに!>
ちなみに水落さんによると、「頑張り屋さんの目をお持ちの方ほど、お悩みが深刻になってからお越しになるんです。ここまで頑張っちゃったなんて、辛かったですね…と思うほど」だそうです。
もしかしてあなたの目も、無理しすぎて疲れてしまっている【頑張り屋さんの目】ではありませんか?
知りたいあなたは、最寄りのアイメガネ店舗へ!
【記事監修】アイジャパン株式会社 ビジョン&ヒアリングケア事業部 木村幸生
【協力店舗】アイメガネ本店
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