こんにちは、サイト管理人で本記事を執筆するKです。
前回の「プロカメラマンに学ぶiPhoneカメラを使いこなす6つの撮影テクニック【風景・食べ物撮り編】」は多くの方に読んでいただき、ご好評をいただきました。
そんなわけで今回も、当ブログでも撮影をお願いしている、プロカメランの清水毅志さんに講師をお願いし、iPhoneを使った表現するための写真の撮り方【人物編パート①:カメラマンとしてのコツ編】を教えてもらうことにしました。
モデルさんには、赤いめがねのシンガーソングライター「CUTIEPAI まゆちゃん」に登場いただき花を添えます。
CUTIEPAI まゆちゃんは、2012年にめがねの聖地、福井県鯖江市の ( 一社 ) 福井県眼鏡協会公認「めがね 大使」に就任しており、メガネ業界ではちょっとした有名人なのです。
また、当メディア運営会社であるアイメガネでも自社イベント、2019年の大宮メガネフェスに出演されたのをきっかけにこの企画が実現しました。
ではさっそく、たっぷりの写真とともに人物撮り撮影テクニックをご紹介します。
目次
カメラマンとしてのコツ編
じゃあさっそく好きなように何枚か撮ってみてくれますか?
(K)はい、撮れました!
(清水)どんな感じですか??
(清水)おっとっと、ストップ!
露出は明るめに設定せよ
ピントと露出はモデルの顔に合わせ、標準より明るく設定するのがコツ、顔にさえ焦点と露出が合っていればOKです。
周りが白飛びしちゃってもいいんで、顔が明るくなるように露出を調整しましょう
この時、間違っても風景にピントに合わせたりしないこと。
特に女性は明るめに撮ります、そうすると、シミやシワも全部(といっていいほど)消えますから。
と、のっけからいきなりのやさしいダメ出し。
風景と人を撮っていると、風景は明るいんだけど、顔が真っ暗なんてことになりかねません。
露出調整に関するテクニックは、前回の記事で詳しく紹介しています。
ここでは、露出補正のするための手順を紹介します。
露出補正の手順①
カメラ>顔を長押しし(AE/AFロック)、顔に焦点を合わせた状態にロックします。
露出補正の手順②
☀マークを上下に動かすことで露出補正が可能になります。
さっそく、2枚の写真の比較、明るめの設定にした場合がこちら。
目がキラキラして、瞳に光が入りイキイキします、そして、肌質が健康的。
いっぽう、露出、暗めの設定にしてしますと、表情がこんなふうに、、、
並べてご覧ください。
人物ファースト、顔にフォーカスした露出で明るい表情作りを意識しましょう。
見る者の想像を掻き立てる構図とは?
構図では、目線の先に距離(空間)をもたせるのが有効です。
見ているほうは、何を見ているんだろう?何を考えているんだろう?という想像を掻き立てることができるんです。
一方、こちらは反対に距離が短い場合。
ボク自身、想像を掻き立てるよりは、よそ見をしているだけ、といった印象を受けました。
目線の先の空間を大きく確保して、見る者の想像を掻き立てる構図にしましょう
カメラ位置を変えて立体感を表現せよ
つづいては、カメラ位置を様々な角度や高さで撮ってみよう、という話です。
この写真を含め、Kさんは、鳥居(風景)とモデルの全体像を撮りがちです、そして真正面からばかり撮るのではなく、ちょっとカメラ位置を変えて撮ってみましょう。
言われてみると、集合写真っぽいな〜。まさに表現用ではなく記録用の写真ですね(苦笑)
(サイト管理人K)こんな時、清水さんだったらどうやって撮りますか?
(清水カメラマン)私だったら、ちょっと斜めからこんな感じで、、、
(清水)じゃあ、まゆちゃん、撮るよ〜
👉ちなみに今回は「仲の良い友だちどうし」という想定です
(サイト管理人K)そうそう、プロのカメラマンってそうやってモデルさんに声かけながら近づいていきますよね〜
(清水カメラマン)気分の良い感じてもらえる撮り方とでもいいましょうか。遠いところからちょっとずつ近づいていきながら、3〜5枚くらい撮ってみるのがおすすめです。
(サイト管理人K)なるほど、、、どのくらいまで近づいていいものですか?
(清水カメラマン)仲の良い友達同士なら1メートルくらいまではOKだとおもいますよ、いきなり毛穴が見えるくらい近づいたら誰だって嫌だと思うので、近付きすぎには注意しましょう。
家族や恋人同士だったら、40〜50センチのところまで寄っても良いかも知れません。
理想を言えばさらに、「このあと、何食べようか」くらい、いつもと変わらない普段の会話をしながら写真を撮れたら、相手も緊張感のない、いつもの表情になるので最高です
清水カメラマンが実際にiPhoneで撮った写真がこちら。
(清水カメラマン、間髪入れずにまゆちゃん一歩近づき、バストアップでもう一枚)
そうそう、まゆちゃんいいね〜
清水カメラマンが実際にiPhoneで撮った写真がこちら。
まゆちゃん、次はちょっと明るい方向いてみようか〜
は〜い、わかりました!
背景の鳥居も、正面から撮るより、斜めから撮るだけで、立体感があるでしょう。風景は必ずしも真正面から取る必要ないですし、真正面から1枚撮ったら、他の角度から色々撮ってみるのがおすすめですよ。
もう一度、ボクの写真と比較。
正面から撮るのはほどほどにして、カメラ位置を変え、話しかけながら自然体の写真を撮ってみましょう。
他にもこんな角度で撮ってみました
正面の写真は1〜2枚にしておいて、あとは斜めから撮ったり、高いところ位置から見下ろすように撮ってみるのも面白いですよ。
例えば、こんなふうに、、、
上からのカメラアングル
下からのカメラアングル
横からのカメラアングル
後ろからのカメラアングル
あらゆるカメラ位置を試して楽しんでみましょう。
ポートレートモードについて
ここでひとつ、ポートレートモードというiPhoneのカメラ機能のひとつである、背景をぼかして被写体をしっかりと写す方法をご紹介します。
ポートレートモードを使うとこのように、被写体をくっきりと際立たせ、まるで浮き上がってくるように見せることができるんです
こちらが普通に撮った写真ですが、さきほどぼんやり映っていた観葉植物がくっきりと映っているのが分かります。
もういちど比較してみましょう。
ポートレートモードを使うことで、まゆちゃんが際立って映っているのがわかっていただけると思います。
ポートレートモードの撮り方
このポートレートモードの撮り方の手順は以下のとおり、とても簡単なので是非お試しください。
手順①カメラアプリを開く
手順②「ポートレート」モードに切替
手順③「自然光」という文字が黄色くなっていたら撮影可能
やってはいけない3つのNG行為
この記事を読んで下さっているあなたは、もう手元のiPhoneで写真を撮りたくてうずうずしているかも知れません。最後に、清水カメラマンの豊富な経験から、やってしまいがちがカメラマンのNG行為をまとめてみました。
極端に近付くな
記事の中盤にも触れた、相手との距離感についてです。
ここで気をつけたいのが、カメラマンとモデルの距離感のギャップ。
iPhoneって、とても広角なんです。そのせいで、撮る側がすごく近くに寄っているにも関わらず、周りの景色もよく撮れています。この状況は、解釈を変えると、カマラマンは無意識のうちに、モデルが嫌がるくらい近づいてしまう危険性があるんです。
モデルの気持ちを汲んだ撮影を心がけましょう。
断りなくボディータッチするな
このへんも相手との関係性あっての行為ですよね。
気遣いを忘れるな
ちょうど撮影当日は、今にも雪が降りそうな状況でしたが、まゆちゃんにはコートを脱いで撮影に臨んでいただきました。
そんな撮影の合間に、実際にこまめにメガネを拭いたり、髪の毛を直してることがありました。
これってプロのモデルだからってことではなく、誰だって良く撮られるためにヘアスタイルやメガネの位置を確かめたいものですよね。
いざ写真を撮ってみると、、、
お互いに気分良くすすめられるよう、撮られる人の気持ちを忘れないようにしたいものですね。
以上、iPhoneを使った人物の撮り方編をお届けしました、最後まで読んでいただきありがとうございました。
記事に集中しすぎて、目にストレス感じていませんか?(PR:無料で目の調節機能を懐石する方法とは?)
この記事をもとにあなたのiPhoneで良い写真が撮れますように!
また、ご意見などありましたら、コメントお待ちしています。
そして、次回の記事もこのメンバーで、人物撮り編パート②【被写体(モデル)とのコミュニケーションの取り方】をお届けする予定ですので、お楽しみにお待ち下さい。
あなたに、目と耳に関する「これが聞きたい!」「これが知りたい」がありましたら、メッセージをお寄せください。
スタッフが必ず拝見し、このブログ上でできる限り回答させていただきます。
【記事監修】アイジャパン株式会社 事業本部コミュニケーションデザイン部 木村幸生
コメント
モデルが素敵すぎます。
これからも色々な撮影でその笑顔を見せて欲しいです。
ありがとうございます!
今月(3月)も続編として、まゆちゃんにたっぷり迫っていきます。
中旬を目処に現在編集しておりますので、楽しみにお待ちください。
コメントありがとうございました。
ライター兼編集長K