【映画鑑賞のススメ】視力は衰えても人を信じる気持ちは衰えない男の話

管理人のつぶやき

[st-kaiwa1]

こんにちは、サイト管理人のKです。

お盆を迎え、連日の熱帯夜で少々バテておりますが、みなさまいかがお過ごしですか?

今回は、ちょっといつもと趣向を変え、最近ボクが観た、とあるブラジル映画を紹介させていただきます(おいおい、目と耳に関係あるネタにしてくれよ!

[/st-kaiwa1]

ということで、さっそくはじめます。

公式サイトより引用

映画の感想をひと言で言えば、視力は衰えても人を信じる気持ちは衰えない男の心温まる物語でした。

目次

映画を観たきっかけ

映画の主題となるのはブラジルの港町

映画のタイトルと、いままで経験したことのない、ブラジル映画そのものに興味を惹かれたことです。

外国の映画を観ていると、その国で生活しているような気分が味わえるのが気に入っていることもあります。

映画のあらすじ

舞台は、ポルト・アレグレというブラジル南部の港町です。

主人公のエルネストは78歳の頑固な独居老人。

読書が大好きだったが、老境を迎え、視力を殆ど失ってしまい、不自由暮らしを余儀なくされています。

すでに妻に先立たれており、息子からサンパウロで同居することを求められるが、なかなか住み慣れた街から離れることができません。

そんなある日、生まれ故郷である隣国ウルグアイに住む初恋の相手から手紙が届きます。

視力が衰え、文字を追うことのできないエルネストは、ひょんなことから知り合った孫ほど年の離れた23歳の女性ビアに手紙の代読・代筆の依頼。

この出来事をきっかけに、2人の関係を中心に描かれています。

映画の設定について

ポルトガル大航海時代

映画ではブラジルの母国語であるポルトガル語と、エルネストの生まれ故郷ウルグアイの母国語であるスペイン語の2つが使われています(ボクにはほとんどわかりませんが、、、)

舞台となったブラジル南部のポルト・アレグレは、18世紀にポルトガル人が入植して以来、ヨーロッパや隣国から移民を受け入れて発展した港町のようです。

主人公のエルネストは、国内情勢が不安だった40年以上前に、ウルグアイからブラジルのポルト・アレグレに移民した、という設定になっています。

【感動】主人公エルネストと3人の関係

公式サイトより引用

さて、いよいよ本題ですが、、、

・エルネストと手紙の代読・代筆を依頼した23歳の女性ビア

・エルネストとその息子ラミロ

・エルネストと同じアパートの同世代友人のハビエル

それぞれの関係がとても丁寧に描かれており、とても感動的だったので、そのあたりについて触れてみたいと思います。

エルネストとビア

最初はエルネストが視力を失っているのをいいことに、お金を盗んだり、元カレを勝手に部屋に入れてしまったりとやりたい放題で怪しい、この娘や良い子なのか、悪い子なのか、見当がつかずにハラハラしました

そんな「やんちゃな」ビアですが、もともと読書が好きなようで、五感がよく働き、様々なエルネストのうんちくに興味を示し、スポンジのように吸収します。

例えば、手紙を読み上げたうえで、その言い回しに感動したり、差出人の気持ちを推測しようとするシーンも多く見られます。

そんなビアの人柄を予知していたのか、エルネストはわざとテーブルの見えるところに現金を置くなど、ビアを試すような素振りをみせつつ、人として信用しようと、根気強く、ビアが心を開くのを待っていました。

いつしかふたりは、お互いの唯一無二の理解者となり、エルネストのメッセージが他人行儀なところを指摘するなど、年齢差を超えた2人の様子がお爺ちゃんと孫以上の関係となり、観ていて微笑ましかったです。

エルネストとラミロ

老いの苦しみや悔しさ、落胆を見せまいとするエルネストを、サンパウロから仕事のついでに様子を見にやってくる息子ラミロ。

長く暮らすポルト・アレグレの自宅を売却し同居を求めるものの、息子ラミロの人生をできるだけ妨げまいとするエルネストの姿勢を見ていると、ボク自身もとても他人事ではないと感じていました。

口数の少ない息子と父親、どこもこんな感じなんですかねぇ、、、(苦笑)

エルネストとハビエル

最後はこの2人の友情です。

ハビエルは同年代で、隣国アルゼンチンからこの街にやってきました。

お互い、顔を見えば、憎まれ口を叩き、毒舌を浴びせながらも、ハビエルは耳の聞こえが良くないこともあり、お互いを気にかけ、助け合う姿に深い絆を感じます。

そんな2人の最後のやり取りには、ボクもグッと込み上げるものがありました。

まとめ

細やかな人間関係の描写の中に、視力や聴力の衰えといった、老いや独居の切なさが描かれ、受け止められない現実があっても、幾つになっても、人生は「良い選択」が残されているものだ、と感じられる心温まる映画でした。

さて、ここまで読んで下さったあなたは、「初恋の相手と交わした手紙」が気になっているんじゃないかと思います。

そう、ウルグアイに住む、初恋の相手からの手紙、、、

真っ直ぐな性格のビアに「初恋の相手にそんな他人行儀なあいさつ文はダメよ」と何度もダメ出しされながら、何度もやり取りしたはずなのに、、

ラストのそれぞれの決断シーンは、まるで自分のことのように心を揺さぶられました。

エルネストは最後に書いたぶあいそうな手紙は、初恋の相手のもとへ届くのでしょうか?それとも、、、!?

場面に合わせて使われる音楽やブラジルらしいラテン音楽や、スパニッシュギターに癒やされます、是非、鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

上映スケジュール

東京・シネスイッチ銀座ほか、全国で上映中です。

公式サイトはこちらから。

最後に

最後までお読みいただきありがとうございました。









あなたに、目と耳に関する「これが聞きたい!」「これが知りたい」がありましたら、メッセージをお寄せください。

スタッフが必ず拝見し、このブログ上でできる限り回答させていただきます。

【記事監修】アイジャパン株式会社 ビジョン&ヒアリングケア事業部 木村幸生






















      

コメント

タイトルとURLをコピーしました