メガネの雑学【メガネを日本に伝来させたのは教科書に載るあの人!?】

目とメガネのケア

「メガネに関する雑学にはどんなものがありますか?」

「何か生活に役立ちそうなメガネの雑学を教えて!」

この記事では、そんな疑問にお答えします。

このブログの運営者は、埼玉県を中心に55年、眼鏡・補聴器の販売店をチェーン展開する「アイメガネ」です。

私たちは、目や耳の仕組みだけでなく、眼鏡や補聴器の仕組みや選び方のコツ、それ以上に目や耳を通して快適な生活を送るちょっとしたアイデアを連載しています。

この記事を読む多くの方が実際にメガネを利用しているのではないかと思いますが、メガネが日本にやってきた歴史についてお伝えします。

また、コロナ渦でマスクをしてメガネが曇った時の対処法など、ちょっと誰かに話したくなるお役情報もお伝えしますので、最後までお付き合いください。

目次

メガネを日本に伝来させたのは誰?

日本は昔からメガネの使用率が高く、コンタクトレンズが登場した後も根強い人気を誇ります。

レンズを利用して視力を補い適切に調節するのがメガネの基本的な役割ですが、お洒落のために利用する人も存在します。

ではこのメガネ、いつ頃、どのように普及されていたのでしょうか。

メガネの歴史は古く、ものを拡大して見るという点では紀元前8世紀にガラス製レンズの絵文字が残っており、文字を拡大するレンズの機能については、紀元1世紀にローマ皇帝ネロの家庭教師が残した記録があります。

また、現在のようなメガネは、13世紀の後半にイタリアで発明されており、レンズ素材には透明度の高いガラスが必要でしたが、当時最も優れていたのがベネチア産のガラスだったようです。

発明者は未だに不明ですが、初期のメガネは手に持つタイプ、鼻に乗せるタイプでツル付きのタイプが登場したのは18世紀頃になります。

イギリスのロンドンで店を構えていた眼鏡店が、ツル付き眼鏡の原型を発明し、1800年に入り、やっと固定可能なツル付きの眼鏡が販売されるようになります(当初は男性のみが使っていましたが、柄付きの美しい眼鏡が登場すると社交界の女性も使い始めます)

日本に眼鏡が入ってきたのは1549年で、キリスト教宣教師のザビエルが大名の大内義隆に眼鏡を贈っています。

数年後には、別の宣教師が織田信長と対面することになり、宣教師が近視用の眼鏡をかけていたため、織田信長と家臣たちは驚きます。

徳川家康も眼鏡を使っていましたが、その眼鏡は久能山東照宮にあり、愛用していた眼鏡は手に持つタイプの鼻眼鏡で、現在は重要文化財に指定されています。

江戸時代も半ばになると、江戸や大阪で眼鏡を売る店が登場、職人によって日本独自の改良が施されるようになり、有名な鼻パッドも江戸時代に発明されています。

アメリカでは著名な科学者のフランクリンが、多重焦点レンズを発明、さらにイギリスの天文学者が世界初の乱視用を製作して話題になります。

この頃から、レンズの進化に伴いフレームも進化を遂げ、現在のようにツルを耳にかけるタイプのフレームが開発されます。

日本で本格的にレンズの生産が始まったのは明治時代で、そのきっかけは朝倉松五郎という人物でした。

朝倉松五郎は明治時代の技術者で、1873年に官命によりオーストリアのウィーン万国博覧会に参加します。

朝倉松五郎は現地で機械作製によるレンズ研磨技術を習得し、その技術を日本に持ち帰ります。

1875年に、機械生産による日本初のメガネレンズが誕生します。

機械生産の前は研磨する職人が1週間ほどかけて手で磨いていましたが、機械の導入によって現在の大量生産体制の礎となっています。

曇り止めレンズが曇らない仕組み

湿気の多い季節やマスクをした時に曇るのは鬱陶しいものですが、そもそもなぜレンズは曇るのでしょうか。

理由は、レンズに微小な水滴がついてしまうからです。

原因は、呼気や湿気、調理による蒸気などさまざまで、その水滴が光を拡散させることで、水滴が白く見えるようになります。

逆にレンズに水滴がつかないようにすれば、メガネは曇らなくなるのです。

さてここからが本題、市販の曇り止めレンズが曇らない仕組みについて解説します。

曇り止めレンズの仕組みは「親水性のコーティング」と「吸水性コーティング」の2つがあります。

この2つの違いはどこにあるのでしょうか。

親水性コーティングとは?

親水性のコーティングとは、レンズに界面活性剤(水とよくなじむ物質)をコーティングすることで、レンズに「水滴」が付着するのを防ぐレンズのことです。

水滴がつく代わりに、薄く広い水がレンズにつくようイメージです。

この種の曇り止めの使用上の注意点は、クリーナーでメガネをこまめに吹く必要があります。

吸水性コーティングとは?

吸水式の曇り止めレンズとは、表面に水を吸収する透明の膜をコーティングすることで、水滴の発生を防ぐレンズのことです。

このコーティングは親水性コーティングとは違い、クリーナーなどをしなくても、もともと曇り止め対策ができているので、メンテナンスの必要はありません

しかし、吸水性の膜といっても、そこまで水を吸うわけでもないので、親水性コーティングと比べると水滴のつきにくさは劣ってしまいます

また、コーティングは、ティッシュや不適切な布で拭くなどの雑な扱いをしているとはがれてきてしまいます。

親水性コーティング吸水性コーティング
メリット水滴のつきにくさ ○メンテナンスが楽
デメリットこまめな手入れが必要水滴のつきにくさ △

コロナ渦でのマスクはもちろん、ウィンタースポーツが好きな方や、自宅で調理を楽しむ方など、曇り止めレンズを必要としている人は多いと思います。

メガネが曇ってお困りの方はぜひ参考にしてみてくださいね。

他社のメガネの曇り止めに関するご相談のみでも喜んで承っております。

【記事監修】アイジャパン株式会社 事業本部コミュニケーションデザイン部 木村幸生

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