あなたは、骨伝導補聴器をご存知でしょうか?
骨伝導補聴器は、一般的な補聴器具とは全く異なる仕組みで作られています。
そのため、一般的な補聴器とは異なる違いが多くあり、使い道も変わってきます。
(引用元:スターキージャパン)
中には骨伝導補聴器が向いていないこともあるため、間違って買ってしまわないように、骨伝導補聴器について知っておきましょう。
ここでは骨伝導補聴器の特徴やや種類、通常の補聴器との違いやどんな人が使と便利なのか?骨伝導補聴器を使うメリットやデメリットについて説明していきます。
目次
骨伝導補聴器の特徴とは?
骨伝導補聴器を簡単に説明すると、「骨の振動によって音を聞き取る骨導聴力」を利用した補聴器のことです。
骨を揺らすだけで音が聴こえるのと思う方も少なくないのでしょう。
実は人間は空気を伝わる音と骨を伝わる音の両方を耳で聞いています。
その骨伝導を用いているため、骨伝導補聴器でも音を聞くことが可能です。
骨伝導補聴器と通常の補聴器の大きな違い
骨伝導補聴器は通常の補聴器とは違います。
ただ、大きな違いは何なのかわからないという方もいるのではないでしょうか。
- 音の伝え方が違う
- 補聴器の形が違う
- 片耳だけ聞こえない方に効果がある
- 伝音性難聴の方に効果がある
という違いがあります。
通常の補聴器は周りの音を大きくしてイヤホン部分から大きくする、いわゆる拡声器のような役割を持っています。
骨伝導補聴器の場合は先ほども説明した通り、骨への振動を利用した補聴器です。
音の伝え方から大きく違います。
音の伝え方が違うからこそ、利用できる人も限定的になり、補聴器自体の形も変わってきます。
通常の補聴器だとイヤホン部分があるものがほとんどです。しかし、骨伝導補聴器だと振動を伝えるためにメガネ型など耳付近から振動を伝えるのに最適な形をしています。
骨伝導補聴器が合う人とは?
骨伝導補聴器は一般的な補聴器仕組みなどが大きく違うため、利用できる方も限られています。
特に「伝音性難聴」の方には骨伝導補聴器が合います。
伝音性難聴は以下のようなな症状が当てはまります。
- 中耳炎による聴力の低下
- 鼓膜の損傷
- 耳垢が詰まっている
など、鼓膜へ音の振動が伝わらないことで起こります。
鼓膜に音が伝わらないため、外の音を大きくする一般的な補聴器では効果は薄いです。
そこで、直接骨を振動させる骨伝導補聴器が必要となってきます。
医師の診断などで伝音性難聴と診断された方は骨伝導補聴器を使いましょう。
骨伝導補聴器のメリット・デメリット
骨伝導補聴器はメリットがある一方で、デメリットと感じるところもあります。
まずはメリットを紹介していきます。
メリット
- 耳を塞がなくていい
- 特定の難聴に効果がある
- 目立ちづらいものもある
となっています。骨伝導補聴器は通常の補聴器のようにイヤホンを耳に入れて拡大された音を聞くわけでありません。骨に音の振動を伝わらせるため、イヤホンが必要ないです。
耳を塞がなくていいため、耳の中が蒸れる心配はありません。さらに、イヤホンを長時間かけ続けることで起こる耳の痛みなどをありません。
そして、伝音性難聴など通常の補聴器では効果の薄い、特殊な難聴に合う補聴器なのも魅力的。
補聴器自体、メガネ型やカチューシャ型など目立ちづらいのにも注目です。
補聴器を付けているのを人に見られたくないという方も最適ですね。
デメリット
- 締め付けがキツイ
- 値段が高い
- 特定の難聴以外は効果が薄い場合がある
骨伝導補聴器はしっかりと骨を接していなければ音をうまく伝えられません。
そのため、メガネ型やカチューシャ型は少し締め付けが強めとなっています。
長時間付けていると痛く感じてしまうかもしれません。
骨伝導補聴器は音の伝え方も通常の補聴器とは違うため、手が込んでいます。
値段もその分高価であるため、もし購入するのならある程度まとまったお金も必要になります。
そして、骨伝導補聴器は特定の難聴に大きく効果がありますが、他の難聴では少し微妙です。
もし購入する場合は、自分がどういった難聴なのかを理解した上で購入を検討したほうがいいでしょう。
骨伝導補聴器にはどんな種類がある?
上記で触れましたが、骨伝導補聴器の形は大きく分けて2つあります。
- メガネ型
- カチューシャ型
メガネ型の特徴はスリムで軽量な点です。
自然なつけ心地を味わえる上に、見た目からは補聴器だとわかりづらいため、補聴器を付けていると気づかれたくないのなら最適です。
他にも高い耐汗性も優れているものも発売されているので、補聴器を付けながらスポーツも楽しみたい方にもおすすめです。
カチューシャ型は、両耳から音を聞くことができる上に、圧力も強くないのが特徴です。
ソフトにしっかり音を聞くことができるのは素晴らしいですね。
商品によっては、音の来る方向から音を聞くことができるものもあるため、使いやすさも魅力的です。
まとめ
骨伝導補聴器は通常の補聴器と大きく違うことがわかりました。
骨伝導補聴器は、特定の難聴には大きな効果があり、目立ちづらいなど利点も多いのですが、値段が高いのがネックとなっています。購入する際はしっかり選んで決めたい方もいるのではないでしょうか。
骨伝導補聴器は大2週間程度の補聴器の貸出しも出来ますので、骨伝導補聴器をご自宅でお試しいただき、じっくり検討することができます。
購入を検討しているのなら、貸出しも利用してみてはいかがでしょうか。
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