補聴器が故障してしまう直接な原因となり得るのが汗であることから、いかに保護することができるかによって付き合っていける年数が変化しますし、不具合などが引き起こされてしまうリスクも軽減させられます。
補聴器を汗から守る汗カバーとはどんなもの?
できるだけ懸念材料を払拭すべく、販売されているアクセサリーの中には内部に液体が進入してしまわないようにする汗カバーがあります。
本体の全体を布もしくは綿で構成されているものでカバーし、発汗しても被せている物が吸い取ってくれるという仕組みです。
ただし、装着方法を誤ると破損を引き起こしてしまう可能性が高まりますし、聞こえ方にも悪影響が及び取り返しのつかない事態に繋がる事もあります。
気温が低い冬場であってもじんわりと水蒸気が出ているので気が抜けないですし、言わずもがな夏はじっとしていても大量に分泌されるので尚更気を付けなければなりません。
まず、基礎知識として知っておくべきことは、汗カバーは名称から理解可能であるように、水分がダイレクトに触れてしまわないようにする意味合いがあります。
素材としては布と綿が一般的で最も流通量が多いのですが、ポリウレタンが採用されていてまるで水着に触れているような手触りの製品も見られます。
また、守るという意味では同じですがその後のアプローチに違いが見受けられることもあり、いかにたくさん吸い取ることができるかに重きを置いている商品がある一方、乾きやすさに重点を置いていることもあります。
吸引力重視?それとも速乾性重視?
ポリウレタンは素早く乾かせられるように工夫されているので、激しい運動などを実行した後、シャワーを浴びたり洋服を着替えたのに耳の内部がいつまでも不快に感じることが無いです。
実際に装着してみると、従来型の布地の方が肌に触れた時の様子が心地良く感じられて優しいフィット感なのですが、乾燥しにくいが故に半乾きのまま活用し続けると、まだ新しいのに故障する恐れがあります。
半乾きということは、汗カバーが常時濡れてしまっているのと遜色ないので、通過する空気が普段よりも湿気を帯びてて内部に入り込むとあらゆる不調が引き起こされます。
具体的には電池を収納するための電池室が変色したり、内部の基盤が脆くなってしまいますし、音を集音する最も重要なマイクにノイズが入る危険性もあります。
中に入れて使い続けるという特性上、汗カバーは気をつけていても汚れたり水濡れをしてしまうので、事前に複数個を買い揃えておいていつでも替えられるように準備しておくことが重要です。
そのため、出かける時には予備品を常に鞄やポケットの中に収納しておき、忘却してしまったり替えられない時は思い切って補聴器の本体を身体から外してしまうべきです。
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